こころを動かしたお仕事
SOLUTION
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なぜ、成果が出せて目標が達成できるのか?

SOLUTION
GIOの思考方法をいくつかの事例でご紹介いたします。

2024年時前年比300%UPから、さらに売り上げUP。その裏側にあるのは、催事の「根付き」。
毎年1月は小田急百貨店でクッキーの祭典が行われる。クッキーモンスターたちに、このことが根付きつつあるようだ。先行で開始されるオンライン販売から、「今年もクッキーワンダーランドがやるんだって!」との声が見られた。昨年の爆発ヒットを経て、着実に注目度がアップしている。

SNSの活用や足元客へ宣伝する大切さをあらためて考える1つのきっかけに。
昨年との違いがはっきり見られる1つとして、SNSでの拡散のされ方があげられる。催事情報の記事に対して「行きたい!」「これがほしい!」などの声が添えられて、明確な意思表示とともに拡散されていた。催事が始まった後は、「帰り道の途中で広告を見て寄った」との声や、実際に足を運ばれた方の満足レビューが、各々の拡散力は大きくはなくとも、さらに広まる要因となった。

催事自体の魅力は十分すぎる。
さらに根付かせるために、どんなことが考えられる?
今年はリーフレットもページ数をアップし、選ぶ楽しみが格段にアップした。「見ているだけでも楽しい」そんな声もあり、華やかなクッキーたちを魅力的に見せることはできたようだ。来年は、オンライン販売後および催事開催後のSNSでの個別商品紹介や、リーフレットも小田急ならではの催事魅力紹介ページがあってもよいかもしれない(実はピックアップ商品以外にもお手頃なプチプラクッキーもたくさん!・店員さんと話しながらが楽しい!など)。
クッキーワンダーランドが、「今年もあるかな?」「また今年もやってきた!」とより多くの人がワクワクする催事になるよう、もっと力添えしたい。

今さらアナログのDMで集客ができるのか?
はい。今だからDMで人が呼べるのだ!
都心商業施設ならではの悩みとして正月の集客がある。ワーカーだけでなく近隣住民も帰省することで、オフィスビルが立ち並ぶ都心は閑散とする。あえて人が集まるところと言えば初詣の寺社仏閣ぐらいだろう。近隣に神社がある赤坂のビル下商業施設では、毎年神社付近でのサンプリングで一定の初詣客が来館している。しかし、その利用者数をもう少し伸ばすことが出来ないか?今まで来館していなかった初詣客を呼び込めないか?そのための最適なコミュニケーションは?新たな告知方法にトライすることになった。

今のデジタル広告は情報量が莫大すぎて、ユーザーは反応しきれない。
アナログの方が響く層を見極める。
初詣に来る来館可能性がある属性は、近隣や沿線に住む住民が中心である。今までは初詣客をサンプリングで呼び込んでいたが、多くて1日300人くらいのリーチ数で限界がある。では、デジタルでのWEB広告はどうだろう?不特定多数に告知するには良いかもしれないが、WEB広告は情報量や掲示頻度が多すぎて、そもそも見ない層が増えている。そこで、アナログでは有るが、指定した町名の住宅のポストに確実に届けられるDMを実施した。

通常1%の戻りがあれば好反応と言われているが、
驚きの2.5%の反応率!
近隣の沿線を中心に配布したDMには、正月営業店舗でもらえるお年玉プレゼントの紹介のほか、500円券と抽選会の参加券を付けた。周辺の商店街など休みの店舗が多いこともあり、営業している店舗を初めて知った住民も多かったのだろう、驚きの反応だった。今回収穫できたことは、アナログのDMが近隣の集客を狙う際の武器になること。ポストに入っているDMやチラシの量が減っていることも、目にしてもらえる切っ掛けになっているのでは?
何事もデジタル化が求められる時代だが、より良い策は意外と別のところにもあるのだと、気付かされた事例であった。

学生優位の売り手市場が続く就職戦線。
有能な人材へリーチするために。
ここ数年の就職率は、学生優位とされており売り手市場の高水準が続いているなか、学生からは真逆の「より厳しくなっている」との声も。実は、売り手市場が広がっているからこそ、多くの学生が「どこの会社でもいいから入れればいい」のではなく、「自分が入りたい会社に行きたい」というこだわりを強く持っている調査結果も出ている。この「こだわり心理・感情」を、有能な人材を探すべくコミュニケーションデザインに活かした事例を紹介しよう。

「この会社の仕事を観てみたい、体感してみたい。」って?
興味・関心に繋げる1st round。
ある企業のインターンシップ募集ツールを5年ほど手がけており、ありがたいことに毎年応募率も高水準に達している。参加者の中から有能な人材へのアプローチも継続的にできているとのこと、嬉しい限りである。この案件、学生にとって初見となる企業からのアプローチ。学生目線で考えると、ライバルとなる他社の同ツールと比較検討されることは間違いない。心のスイッチを押すための1st round。何に着目し、デザインで何ができるのか。当時を振り返ってみる。

差別化を図るクリエイティブ感と、
将来の対象者目線で伝えるビジネスマッピング。
最優先として着目した点は、欲しい人材の「好奇心」と「目線」、そして「安心感」をくすぐるデザイン。表紙にはファーストインプレッション(他社との差別化)を重視した抽象的グラフィックに柔らかな配色を。中面には企業構成を簡潔に伝え、最も力を注いだのは、もし社員になったら目線でのビジネスマッピング。このメインビジュアルは、現在もアップデートし続けている。「自社魅力を伝えたい!」その熱い思いが時に一方通行になる場合、一旦、接触する際の相手側の心理・感情を探ることから始める大切さを強く感じた事例でもある。

結成20周年を迎えたアーティスト。
メモリアルアルバムにこめた想いとビジュアル戦略。
前作、前前作に続き、結成20周年版のビジュアル制作依頼が来たのは、梅雨入り間近の蒸し暑い夜だった。バンドメンバーとはデビュー前からの付き合い。実はデビューアルバムのデザインも担当したので、僕らの関係性もほぼ20周年。制作にかける想いもひとしおだ。ここでは、今回のデザイン(写真右)に辿り着いたストーリーを簡単ではあるが話すことにしよう。

国内のみならず海外での活動を増幅できる作品に。
パッケージ版の持つ役割とは。
前作の記事にも書かせてもらったが、CDは単に聴くメディアだけでは無くなってきている。もちろん配信サービスより高音質であるが、それよりも近年、コレクションする楽しみ、所有感への期待がましている。実は2022年位から日本でのCD製造枚数はプラス成長しているのだ。特にLIVE会場での売り上げには伸び代があるとのこと。台湾、中国などアジアを中心とした活動が増える中、現地のファン(予備軍含む)へのアプローチをコアに据え、MTGやサンプル開発、テスト撮影などを密に進めた。(写真:幾度もMTGを重ねたメンバー含む制作チームとDesign Ideaの1例)

先入観を捨て、イメージを刷新。
そして、新たな海外での反応は!?
幾つものデザインサンプルを提案し、たどり着いたのが、「今までのようなかっこいい、クールではなく、デザイン性の中に親しみやすさとPOPな印象を」。JAZZといえばという先入観をすて、彼らが奏でる幾層にも重なるグルーブ感と、20年という時間の層をビジュアルにこめた。今秋から始まったアジアツアーは大盛況、会場に持ち込んだCDも完売、ノベルティも大好評と聞いている。この冬は大阪・横浜にて凱旋ライブがある。その時には祝福のケーキでも送ろうかと思案中。イチファンとして20年の軌跡を楽しみにしている。
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