こころを動かしたお仕事

SOLUTION
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なぜ、成果が出せて目標が達成できるのか?

SOLUTION

GIOの思考方法をいくつかの事例でご紹介いたします。

    売り上げが昨対比300%UPの百貨店催事、行列を作る来場者のこころは、なぜ動いたのだろう?

    「『クッキーワンダーランド』、バズったみたいで会場は今の時間も大混雑です!」そんな嬉しい担当者からのLINEは、閉店間際の夜のこと。すぐさま「X」で150万超のインプレ投稿をみつけた。しかも、まさにその瞬間も、拡散の連鎖が加速的に広がっているではないか!正直、驚きしかなく、理解が追いついていない状況だったが、翌日会場に足を運ぶと、各ブースには絶え間ない行列の光景が。思わず顔がほころんでしまった。この売り上げが昨対比300%UPの百貨店催事において、私たちが取り組んだこととは。。。

    偏愛者の理想郷から誕生した『クッキーワンダーランド』。
    そして、「行きたくなる」「探したくなる」を誘発する為には!?

    まず注目したのは催事タイトル。絞り込んだ対象者「クッキー偏愛者」は、某人気キャラをなぞり「クッキーモンスター」と自らを読んでいる。ならば欲求をくすぐるべく「あなたたちモンスターにとっての理想郷の世界ですよっ」と訴えかけるタイトルを提案。さらに偏愛者たちは、缶デザインにも底知れぬ愛着心があることに着眼し、積極的にビジュアル露出したところ、40種以上の缶デザインと中身を吟味できるリーフレットはあっという間にラックから消え去ってしまった。会場でも「推しの1缶を探したくなる」欲求の後押しに繋がったのだ。

    SNS拡散という偶然の産物(!?)を
    限りなく必然に近づけるための挑戦

    『クッキーワンダーランド』の大きな成功要因「SNS拡散」は偶然の産物かも知れない。ただ、偶然を限りなく必然に近づける「コミュニケーション」への挑戦が改めて大切だと実感した。150万超インプレの投稿者が、行きたくなり、現場でワクワクし、その想いを伝播したくならないと「何も始まらない」からだ。拡散していく投稿には「みんなが買ったの知りたい!」「絶対行くべき!」などの他に、「私たちの為のタイトルだね!」「まじ、ワンダーランドすぎるっ!」というコメントも。そこにはついついハートを押してしまう自分がいた。

    オフィスビルのコミュニケーションを
    直接テナントワーカーさんへ!?

    「テナント企業のワーカーひとり一人に私たちの考えていることをに伝えたいんです。」そんな悩みをいただいた。今の時代で言えばデジタルツールを使い、新しい価値・コミュニケーションを生み出す。そんなDXを推進する!? といったところだろう。しかし、デジタルツールと言っても、アプリか? SNSか? テナントワーカーに登録させるためには? そもそも何がテナントワーカーにとっての有益な情報なのか? 導入にあたって様々な悩みがあるようだ。

    「たくなる」情報に転換する。
    それがなかなか難しい

    まず考えるのはテナントワーカーという限られた範囲に向けた情報発信であると言うこと。ビル側から伝えたいことはたくさんある。例えば、「防災イベントに参加してほしい」「飲食店舗を利用してほしい」しかし発信する内容はテナントワーカーが知りたい情報になっているのか? 物事の視点は見る側によって如何様にでも変わる。「0月0日防災デー開催」「新店舗OPEN」などビル側が伝えたい事の羅列になっていないか? 「地震の時ビルで出来ることを体験!」「いつものランチに新しい選択肢が!」そう、見る人に気づきを与える情報に転換しなければならないのだ。

    公式LINE導入1ヶ月で2,000登録を突破
    社員さん40%以上のフォローを目指す

    そこで導入したのがLINE。新規アプリをわざわざ作ってダウンロードさせるよりも、既にスマホで利用しているアプリを活用した。導入の初期段階では店舗クーポン配布キャンペーンで登録者数は飛躍的に伸びた。しかしLINEは今後のオフィスビルDXにおける入口でしかない。テナントワーカーが働く日常でどんな情報を欲しているのか? どんなサービスやコンテンツを構築してくのか? さらにその先は・・・? 今後よりひとり一人と直接コミュニケーションがとれる未来が来るだろう。それを具体化できるクリエイティブを模索し続けなければならない。

    営業担当者から支持されるパンフレット
    長年にわたり重宝される理由は?

    大手不動産会社からの依頼で、全ての事業領域を紹介するパンフレットの制作を続け9年目になった。現場で使用する営業担当者からも「使いやすい」と評判も良く、ありがたい事に今年も改訂のご連絡をいただいた。
    紙の印刷物が減少傾向にある世の中で、変わらずに現場からは支持され続けている。その理由はどこにあるのだろうか??

    一方的な情報発信になっていないか
    お客様からの目線も意識して、両者を繋ぐツールに

    このツールが使われる場面は、初対面で自社のことを詳しく知らないお客様との面談。自身の所有する不動産を有効活用してくれるパートナーを探している人がお客様だ。
    この場合のよくあるNG例として、自社の強みを知ってほしいとあれもこれもと情報を詰め込んだツールになってしまうパターン。ここでは、多くを伝えたくなる気持ちを抑え、初対面の限られたアポ時間、その中で両者を繋ぐツールをイメージしていく。

    会話が弾むパンフレット
    紙面だけではなく場の展開もデザインする

    最終的に提案したツールは、三つ折りのパンフレット。中面を広げると3ページにわたり全事業が見渡せ、パッと全体が俯瞰できる構成。机の上に広げられた一枚の地図のように、営業担当とお客様がこのパンフレットを囲んで未来について語り合い、信頼を築いていく。コンパクトな紙面で両者の会話が弾むツールを目指し、次の面談につながっていく場面を思い描いた。
    使われるシーンを想像し、パンフレットを介したコミュニケーションもデザインする。その過程があったからこそ、長年現場から重宝されるツールになっているのだろう。

    こころがあるから、こころを動かせる。
    15x16=240。

    TBSの隣に赤坂サカスと呼ばれる複合施設ができて16年。
    ありがたいことに、グランドオープンから今日まで商業施設部分の販促プロモーションをず〜と手掛けさせていただいている。
    1年間におよそ15〜20本の販促コミュニケーションを16年間。
    15x16=240。かなり膨大な数の施策をやっていることになる。

    AIに頼んでみようかな?

    これだけ膨大な量の企画をAIがもし肩代わりできるとしたら、どうなんだろうとたまに思う。今まで撮った写真データとChatGPTで抽出したコピーを基に施策やデザインを描き出してくれることだろう。
    私の仕事はだいぶ楽になりそうな気がする。
    もちろんその分違うスキルを磨いていくことになるのだろうけれど…。

    でも、利用者のこころを動かすことは、きっと出来ない。

    もしかしたら、スピードではAIに敵わないかもしれない。でも、施策に接した人達にどれだけ響くか?では負けないと思う。何故かと言えば、例えば飲食店なら、レシピを考えた人、作った人、サーブした人達と直接話す中で、「なるほど!」とか、「へ〜そ〜なんだ。」と言う部分が、私のこころを動かし、こんな写真が欲しい、こんなコピーがいい、これをこんな風に伝えたいとなるし、日々このオフィスビルに通い、施策に接する人たちの気持ちや気分も共有できているから。
    コミュニケーションで一番大事な、こころがカタチになっているのだから、負けるはずがない。ハズ。
    こころを持ったAIの登場までは私の仕事はありそうだ。

      WORKS

      ロゴデザイン
      グラフィックデザイン
      販促企画
      イベント企画
      映像
      WEB/SNS
      空間装飾
      プレゼンテーション