こころを動かしたお仕事
SOLUTION
/ WORKS
なぜ、成果が出せて目標が達成できるのか?

SOLUTION
GIOの思考方法をいくつかの事例でご紹介いたします。

昨年逃したコンペ案件。
2025年はリベンジで獲得成功!
ラグビーの中学生日本一をかけて開催される「太陽生命カップ」。2021年から大会ビジュアルのコンペに参加している。以前2023年に獲得したのだが、昨年は落選となり苦い想いも経験している。昨年はかなり力を入れた幅の広い提案をしたにも関わらず逃したこともあり、敗因は何だったのか?昨年の採用されたビジュアルとの差は何だったのか?そんな振り返りからスタートし、制作方針を決めていった。

昨年の敗因とは?
コンペ選考にあたり採用不採用の違いとは何なのか?
昨年までの制作方針は、実際にプレーする選手、また選手をバックアップするチーム関係者や家族がどう感じてくれるか?そこに主眼をおいていたように感じた。そのため中学生の流行りやカッコ良さに寄せたビジュアルを提案していた。しかしながら、昨年コンペを逃した際に採用されたビジュアルを検証したところ、流行りやカッコ良さではない、誰にでも伝わる分かりやすさがあったように感じた。ビジュアルを選考する視点は分かりやすさなのではないか?2025年の制作方針をそこに設定することになった。

分かりやすいビジュアルとは?
ビジュアル構成要素の強さを変えて違いを出す
例年採用されているのは選手のプレーシーンを切り取ったビジュアルが多く違いが出しづらいが、ビジュアルの構成要素にはキャッチコピーもある。違いを出すためにキャッチコピーを全面に押し出したビジュアルにトライした。結果2025年のコンペ獲得となった。事前に検証した分かりやすさが選考委員の心を動かす要因となったようだ。例年の慣習にとらわれず、違う視点を探ることが成功に繋がった良い事例となった。

「お茶好き」へ届けたい「お茶好き」のための催事。
「行きたい」と思わせるにはどうしたら?
2025年5月に小田急百貨店で初開催した「お茶浪漫」。世界各国のお茶を集めた会場は、活気と茶葉の香りが漂う素敵な空間となった。昨今、若者の間でお茶の魅力にハマっていく人が多いようで(古いものが逆に新しくかっこいいとの意見も)、当時ニュースではヌン活などによる「紅茶ブーム」が来ているとの話題もあった。そんな「お茶好き」に「行きたい」と思わせたい。そのために今回GIOができることとは?まずは、タイトルの提案から始まった。

味わいや香り…五感で楽しむお茶。
奥深いお茶世界には浪漫がある。
若者離れと言われているにも関わらず、ハマる人はとことんハマるお茶の世界。きっとこの文化に触れた人は、「浪漫」を感じたのではなかろうか?ふと、そんな考えから「お茶浪漫」というタイトルを提案した。覚えやすく、奥ゆかしさがあり、どこかドキドキするような感覚もするものができたと思う。このタイトルの世界観をより強くするべく、ビジュアルはお茶の個性を見せる茶葉の集合写真とした。催事に期待する豊富な品揃えを思わせ、インパクトのある仕上がりとなった。

あらたな告知場所・告知期間で
コミュニケーションの場を広げ、訴求力・認知力をUP。
今回は、約1ヶ月前からの告知やサイネージの活用を加え、「お茶好き」の目に留まるチャンスをより多くしていった。来てほしい相手へのコミュニケーション手段として、ビジュアルの役割は大きいはず。お茶が溢れる世界観を全面に押し出したデザインは、タイトルの通り、届いた相手に浪漫を感じさせたのかもしれない。「もっといろんなお茶を知りたい、味わいたい」そんな欲求に刺激を与えたことが行動につながったのだろう。実際に、会場ではお茶探しに没頭している若者やセミナーも満員御礼。
届けたい相手はどんな欲求を抱えているのか?それを想像することが改めて大事だと気付かされたお仕事だった。

特別な日、「ハレの日」の家族での外食。
知ってほしい!ぴったりな施設がここにある!
氷川神社、日枝神社、乃木神社など赤坂には有名な神社が多く、七五三、お宮参り、お正月などは近隣住民、その周辺地域からも参拝客が訪れる。赤坂Bizタワーは、その神社に囲まれたロケーション。私も七五三の晴れ着を着たご家族連れを館内で毎年見かけて目を細めている。
知ってる人は知っている赤坂Bizタワー。でももっと近隣神社の参拝客、卒業式・入学式など特別な日を迎えるご家族に、赤坂Bizタワーを知ってもらい、利用してもらうには?
そこで提案したのがWEB特設ページ「ハレノヒ赤坂」だ。

「ハレの日」のを迎えるご家族。
おめでとうの気持ちに寄り添いたい。
ハレの日、家族でのちょっと贅沢なお食事を楽しめるレストランや、ハレの日に相応しい贈り物が購入できるお店などをピックアップ。どんなお店か?雰囲気は?各店舗ごとのページで紹介。特別プランや限定サービスも出していただき、「ハレノヒ赤坂」に付加価値をつけることができた。「ハレの日」は日本の古くからの伝統・言い回しであることから、デザインは和テイストに。「ハレノヒ赤坂」のタイトルよりも利用シーンをキャッチとして大きく見せ、七五三、入学式などの家族のイラストも配置して“自分ごと”に当てはまるお客様に、より届くようにした。また、和でありながら明るく、柔らかい色調で統一し、ご家族を思う親御さんの気持ちに寄り添うよう全体に意識した。

ここが起点。
さらに広げて行くには。
さて、店舗様からは、こういうものを作ってもらってありがたい、みんな喜んでるよ、とのお声をいただいた。制作側としては嬉しいお言葉だ。だが目標は「ハレノヒ赤坂」を見た、というお客様の来店が増えること。
特設ページはできた。これから、年中行事に沿ってWEB広告を展開したり、近隣住民へのDMなども構想中だ。どうしたらもっと利用に繋がるか?そのために何ができるか?まだまだやれることがある。これは、はじめの一歩だ。

熱海の夜に現れる特別なBAR
「ヒモノBAR」とは?
海と温泉の観光地、熱海にある星野リゾート「リゾナーレ熱海」で、秋の夜にだけオープンする特別なイベント「ヒモノBAR」。今年で3回目を迎え、私たちGIOは初回からグラフィックと空間装飾を手がけてきた。昼間はカフェとして賑わう空間を、夜には照明を落とし、ぐっと雰囲気を変えて大人のBARに。ちょっと渋めな「干物」というテーマをどうデザインに落とし込んでいこうか?遊び心を効かせ、スタイリッシュな夜の空間を目指した。

紐と干物が織りなすユーモラスな発想
ストリングアートと光で仕掛けた空間演出
干物をどうやって空間に落とし込んでいくか。干物を干す網、魚を獲る網から発想を得て、「干物」と「紐」とをかけたユーモラスなアイデアから発想をスタートさせた。干し網を連想せるストリングアート(紐のアート)でサインを作り、ソファー席のフレームも同様に彩った。天井には漁網を張り巡らせた。夜になると、干物モチーフのロゴが天井に浮かび上がり、まるで魚が網にかかったような風景に。昼間には見ることのできない、夜にだけ現れる仕掛け。その特別感と遊び心が、この空間の魅力を深めている。

進化し続ける「ヒモノBAR」
屋内から屋外へと拡張する遊び心
ありがたいことに、イベントは毎年ご好評をいただき、昨年は星野リゾート内でもメディア露出の多いイベントになったという。今年はさらに装飾範囲を広げ、屋外バルコニーに新たなカウンター席を設置した。ハイチェアの脚にもストリングアートを施し、間接照明と組み合わせて室内から屋外まで一体感のある空間に仕上げた。卓上のランタンは干物ロゴが映し出されるようにオリジナルで制作。ここでも光の演出に一工夫を加えた。
新設のバルコニー席も好調に稼働し、嬉しいスタートを切れた。これからも驚きと遊び心を散りばめた、訪れる人の記憶に残る装飾を届け続けたい。
WORKS








